札幌ラーメン

2.みそラーメンの誕生
昭和30年頃、札幌のとあるラーメン店にはラーメン中毒患者のように三食ともラーメンで済ますような常連がたむろしていました。

そうした常連の中には何人かの札チョン族(札幌への単身赴任者)も多く、札チョン族は夜のすすきの通いの為か二日酔いの客も少なくありませんでした。当然のようにみそ汁に飢えていたので、見かねた店主はみそ仕立ての豚汁を作ってふるまいました。するとその中の一人が「俺夕べから何も食べて無いんだ。悪いけれど麺の玉を一つ入れてくれや」と言いました。店主はおやすいごようとばかりにボイルした麺をどんぶりに入れ、上からたっぷり豚汁をかけてやったところ、「これはいかす。うまいよ、こんなラーメンははじめてだ。」と客は歓声を上げた。店主は「これだ」と心の中で叫びました。

それからみそラーメンの開発を始め、同じ豚肉でも味になじみやすい挽肉を使ったり、みそは新潟産にこだわったりと努力を続けました。メニューにのせていないのに口コミで広がり、みそラーメンの注文が増えていきました。そして現在の札幌ラーメンみそ味が誕生したと言われています。