指先で軽く彼の頬に触れてみた。
 書物に落とされていた視線が、怪訝そうに持ち上がり、こちらを射る。
 いったい何だ、と問いたげな顔。
 察して、ルッカは答えた。
「意外にあったかいのね」
「……何を言いたい?」
「もっと冷たいのかと思ってた。ずっと」
「…………」
「でも、当たり前と言えばそうなのよね。同じ人間だもの」
「人間、か」
 自嘲ぎみな声で呟く魔王に、ルッカは重ねるように言った。力強く。
「そうよ、人間よ。あんたが認めなくても、私が認めるわ」
「勝手にしろ」
「ま、要するにあれよね。あんたが顔色悪いのって、きっと不摂生なのよ。ちゃんと栄養と睡眠、とらなきゃダメよ?」
「…………。要らぬ世話だ」
 そう言いながらも、眉間に深く刻まれた皺が心なし薄くなったように見えて、ルッカは小さく笑みをこぼした。


久々のキリ番絵でした。170000HITありがとうございました!
リクエストは「ラブラブな魔王×ルッカ」。
ラブラブになってますかこれ。と我ながら疑問に思わなくもないですが。

CT10周年企画のイラストの時にも書いたんですけど、
自分がこのカプに対して持っているイメージは甘い雰囲気じゃないので
どういう構図にしたらいいかなー、と少し悩みました。
クロノの感情表現を直球ストレートとするなら、
魔王はその逆で完全に変化球…というかむしろ
消える魔球とかそんな感じがしますし。
ルッカもルッカで、恋愛的にはあまり押すタイプじゃないと私は思ってますし。
なので、フツーにラブラブしい図というのが想像しがたくて
結局ほっぺたのつつき合いを変化球で描いてみました。

ちなみにこの絵、一度描き直してます。
下描きしてる最中に某もとさんのサイトにアップされた絵と
構図がモロにかぶっていたことに気づきまして……うわー。
描き直しても五十歩百歩な気がしますがそれは見逃して下さい……。


<<<キリ番リスト

<<<TOP