「大きな手のひら/小さな手のひら」

「大きな、手のひらよね」
少女はそっと呟く。
彼の手には、メンテナンスしても補修しきれない、
無数の細かい傷が刻まれている。

一歩間違えば、他の幾多の機械たちのように暴走し、
物を、人を傷つけていただろう、大きな手。
それが今は、逆に己の手を傷つけて、
森を、生命を育んだ。

「……誰より優しい、温かな手だわ」

自分の小さな――ずっと小さな手のひらを重ね、
彼女は柔和な微笑を浮かべた。


*****

このカップリング、エクストラナンバーじゃなく
トップ絵の方に入れたい気持ちもかなりありました。
が、キャラの登場バランスの都合と、
何よりロボを描くのが鬼門だったため(すみません…)
多少は描く時間に余裕の持てる、追加絵のこちら側に回しました。
ロボはどうしても下描きに時間がかかるのですよ;

漠然と「緑の夢」イベントを思い浮かべつつ描きました。
ロボとルッカは、個人的には『カップリング』というよりも
『コンビ』として見ている部分が大きいです。
恋愛よりも、親愛、友愛。
激しさを感じさせるものじゃなく、静かで穏やかで深い、
それこそ、ロボが育てた森のような繋がり。
自分のイメージする二人の間柄は、そういった感じです。


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