「胸に咲く華」

「この花はね…」
一輪の花を胸に抱き、彼女は言った。
「昔、ある人が贈ってくれたことがあるのです」

――それ以来、私にとってはずっと特別なものなの。

少女のような、はにかんだ微笑に乗せて、
呟きは風に舞う。

贈り主に、彼は心当たりがあった。
おそらく、この上ないぐらいによく知っていた。
それを口にすることはできないけれど。

「この花が、踏みにじられずに済むような……
そんな時代が、来るといいわね」

寂しげな吐息。

憂えるその顔を、彼は直視できなかった。


*****

魔王×サラ同様、男女だけどノーマルとは言い難いカップリング。
でも個人的には一押し……。
カエル×ルッカ好きになる前は
カエル絡みのカップリングと言ったら
これしかないと思ってましたし。

……の割に、カエル×リーネどころか、
リーネ様自体、今回のが初描きでした。
でも、初描きといっても基本的にマールとそれほど変わらないので、
むしろマールとどう描き分けるかの方が問題だったりして。

お題の「胸に咲く華」は、
絵的にはそのまま花を持たせて描きましたが、
カエルにとっての「華」はリーネ王妃である、
という意味合いも掛けてあります
(それを絵で表現できてるかどうかはわかりませんが)。


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