「繋ぐ手と手」

穏やかな時間が流れている。
彼は、傍らに寄り添うようにしていた恋人と手を繋いだ。

互いに無機物でできた指先は、
人間のように熱を感じることはない。
だが、自分を満たしている、この形の無い何か。
『想い』――あるいは『こころ』。
それは、確かに存在している。
かつて彼の手を「温かい」と評した人が、
教えてくれたように。

今、その人は此処には……この時代には、いない。
けれど。
彼の記憶に、真実として深く刻み込まれている。

飛行機雲が、青空に軌跡を描いて
けざやかに白くたなびいた。
今日もいい天気だ。


*****

スタンダードEDでの1シーンを意識しつつ
そのEDとはロボとアトロポスの位置が逆です、すみません(汗)。
いや、ロボが左手だと手を繋げない形してるからそのゴニョゴニョ。
描くのが苦手なキャラを実質的に2人描くのと変わらないので、
正直言って難儀でした……やっぱりメカはダメだ……。

文中の「飛行機雲」はシルバードの軌跡です。
この後、ルッカたちと再会するのかもしれません。
元の時代に戻ったロボに時空を超えた旅の記憶が残ってるかどうか、
というのは意見が分かれると思うんですが
(歴史が変わることでロボは「新しく生まれ変わる」ことになるのでしょうし…)、
私は残っててほしいな、と思うわけです。
本当、幸せになってもらいたいです。ロボにも、アトロポスにも。

ちなみにこれ、微妙にロボ×ルッカ絵とも繋げてあります。
最初から繋げるつもりでテーマ選んだわけじゃないんですが、
描(書)いてたら関連付けできそうだったので。
というわけで、併せてご覧頂けると嬉しいです。


<<<企画目次

<<<イラスト目次

<<<クロノトリガー目次

<<<TOP