「グリーナ、手を貸して!」
「え? きゃっ」
 街中で唐突にソールに手をとられ、グリーナは目を丸くした。
 そして、自分の指にはめられたものを見て、再び驚く。
「ソール……これ……?」
「祈りの指輪。さっき福引で当たったんだ」
 いかにも嬉しそうに、ソールは言った。
「綺麗なだけじゃなくて、精神力を回復させることもできるんだっていうからさ、グリーナにピッタリだと思って」
「え……でも、ジオは? ジオだって、呪文を使うのに」
「ジオの奴も、『グリーナに渡しなよ』って言ってた。だから遠慮は要らないよ」
 屈託なくソールは笑う。
 グリーナはしばし瞳を瞬いていたが、やがて、その顔に微笑みが広がった。
「ありがとう。嬉しい……」

  *****

(……ソールは気づいているのかしら。私が嬉しく感じた、もうひとつの理由に)
 心の中で、グリーナはそっと呟いた。
 ――『左手の薬指』に輝く指輪を、いとおしく見つめながら。



絵を描いてたら、何となく会話も浮かんできたので、
ちょっと付け加えて書いてみました。
キャラの名前は少し迷ったんですが、結局自分がゲームで使ってた名前に……
ちなみに、ソール/ローレシア王子、ジオ/サマルトリア王子、
グリーナ/ムーンブルク王女です。

この話の問題点は、祈りの指輪は壊れやすいってことですね。爆
エンゲージリングには向きません。
きっと王女、せっかくもらったけど使えないんじゃないでしょうか。
でも、最後の決戦で精神力が尽きて、
どうしても使わなきゃならなくなって、それで壊れちゃって。
で、戦いの後に、そのことを悲しむ王女に、
王子が「だったら、今度は壊れないのを贈るよ」とか言ったりなんかして……
って誰か止めて下さい。相も変わらず妄想街道を爆進している私です。


というわけで、この絵はオマケの小話共々、実卯斗さんへ!
2700HIT、ありがとうございますv


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